【コラム】長期保管水は必要? 知っておきたい防災対策
- 2024/04/24 更新
「長期保管水」と「通常の水」の違い、ご存知ですか?
災害時には非常食だけでなく飲料水に関しても長期保存できるものが必要になります。
当然川の水を飲むことはできません。道頓堀川の水を飲もうと思う人はいないと思いますが、一見きれいに見える山のせせらぎにもカンピロバクターをはじめとした細菌がたくさんいます。
川の水は細菌だけでなく不純物も多いので濾過に加え煮沸をすれば飲めないこともないですが、本格的にキャンプを趣味にしている人でもない限り加熱や濾過の塩梅もわからないでしょうし災害時に体調を崩すリスクのある行為は避けた方が無難です。
ペットボトルの水には賞味期限が設けられていますがこれは品質ではなく内容量をキープできるかといった意味合いになっています。
ペットボトルはわずかに空気を透過するので少しずつ中身が減ってしまい、期限外だと記載の内容量を保証できなくなります。
なので一応未開封であれば賞味期限が切れていても品質に大きく変化はないです。※ただし適切に保管されていた場合
飲用が不安であれば食器の洗浄など生活用水として使用することをおすすめします。さすがにトイレに使うのは気が引けるしもったいないですね。それこそ川が近くにあれば川の水や雨水を利用するのが好ましいです。
※ちなみに雨水や雪を溶かした水も不純物が多いです。
長期保管水と通常の水との違いはペットボトルの厚さであり、長期保管水は分厚く作られていて内容物の蒸散を抑える事ができる構造になっています。
保管水は一人一日3リットルを目安に保管しておくのが望ましいとされています。