【コラム】計測器の4-20mA出力とは?校正は必要?
- 2024/06/03 更新
4-20mA出力とは?
4-20mA出力とは、アナログ出力の一種で4mAから20mAの電流範囲を0~100%として出力するもの。下記に記すようなメリットが多数あるため計測機器の標準アナログ出力として幅広く使用されています。
4-20mA出力を採用するメリット
・測定値が0の場合でも4mAを出力し、断線時には0mAとなるので異常がわかりやすい。
・数百メートルの長距離でも減衰する事がない(電圧出力の場合は距離が長くなるほど抵抗値によって減衰してしまう)。
・電圧信号に比べてノイズに強い。
・1-5Vへの変換が容易。
以上のことから多くの機器で採用されています。
出力校正の必要性
コンテックでは、計測器の校正の際にはこちらの4-20mA出力も必ず一緒に校正をします。
出力値がそんなに大きくずれることはないと経験則で分かってはいますが、より精度の高い測定値を得るためには欠かせない作業だと考えるからです。
また、計測器側のモニター表示などを介さずに直接出力値から測定値を得ている場合などはその重要性はさらに高まります。
信頼性の高い数値を検出するために最低でも1年に1回は校正を実施して測定値の健全性を確認するようにしましょう。
コンテックでは国際標準でトレーサブルされたマルチメーターにてアナログ出力の校正も承っております。