【コラム】非常食の準備はできていますか?
- 2024/06/20 更新
日本は水資源に恵まれている一方湿気が多く温暖で細菌や真菌が発生しやすい環境になっていますが、衛生環境や品質の管理は諸外国と比較すると非常に整っているので基本的に食に関しては安全な方です。
ただしその安全保障はあくまで適切に保管できていた場合に限ります。
災害により電気の供給がストップしてしまうと冷蔵庫の中の食品は瞬く間に傷んでいきます。
基本的に足の速い食品には「消費期限」という安全に消費できる期限が設けられており、その他には味の変質(劣化)が少ない期間を保証する「賞味期限」が設けられています。
一般に「非常食」と呼ばれるものは長期間の保管が可能で、製造段階から腐敗の原因となる水分と酸素を徹底的に除去しているもので5年ほど保管できるものが多いです。
水分、適温、餌となる食品が揃うと微生物が増殖しその排泄物が毒素となることを腐敗と言います。細菌はいたるところに存在していて当然ヒトの皮膚にも存在します。有名なものは黄色ブドウ球菌であり、素手で培地を触って37℃で保管すると2日ほどでコロニーを確認できるほどまでに増えます。
菌自体は熱に弱いのですが生成された毒素は熱では無毒化できない場合が多いです。
また、酸素も食物の品質にとって大きな敵であり、見た目でわかりやすいものですと切ったリンゴが変色するのが「酸化」です。酸化や腐敗などによる変化で食品の成分はアルデヒド、アルコール、アンモニアなどを生成し悪臭を放ち始めます。それらは人間でも本能的に脳が食べることを拒絶しますが、万が一経口摂取すると腹痛や嘔吐、意識障害など生成物によって様々な症状を発症します。
なので災害時の為に専用の非常食を用意しておく事が望ましいです。
ひと昔前は非常食と言えばカンパンでしたが近年では種類が豊富になってきており栄養の偏りを防ぐ他、精神的ケアにつながりストレスの軽減に役立ちます。
しかし、長期保管食にも消費期限はあるので必ず切れる前に消費して新しいものを準備するようにしましょう。
そのついでにご家族で避難訓練をすればきっとお子様には良い経験となることでしょう。
下段リンク先では豊富な種類の長期保管食を扱っております。この機会にぜひご検討ください。
災害時では手を洗う事も満足にできない場合があるので一緒にウエットティッシュなどのご購入もお勧めします。