"送受信機"の通信確認検査
- 2024/10/04 更新
今回は、送受信機の通信確認検査を行なった際の様子をお伝えいたします。
先日、船舶関連企業様より「送受信機」の出荷検査のご依頼をいただきました。送受信機とは、送信機であるマイクと受信機であるイヤホンがセットになったもので、例えるなら有線でつながったトランシーバーのようなシステムです。検査員が2人1組になって、製品の通信動作に問題がないことを確認していきます。
この製品の通信確認検査は、非常に興味深い体験でした。この製品にはモード切替機能が搭載されているため、最初に接続を確認したときに音質の違いが体感できます。特に音質の違いにより、音がしっかり聞こえるかや送受信の安定性がどのように影響を受けるのかを確認するのが重要だと感じました。また、実際に使用してみると、周囲のノイズに対する遮音性や、快適さも大切だと実感しました。音量調整ができないため若干の個体差もあるように感じられ、また検査中に問題が発生した場合は原因を特定するためにトラブルシューティングを行なうのには多少時間を費やしましたが、その分、学ぶことも多く、勉強になりました。もちろん外観の傷などもチェック項目ですので、細かいところまでしっかりと確認させていただきました。
不合格品の中には通信に関して不備が見つかった製品が有り、メーカーや工場で検査を実施済みの製品であってもその後の輸送・配送時の衝撃や振動、経年による劣化など検品後に発生する不具合の可能性があるため、海外の工場などから長い航路を移動した製品や一定期間以上在庫保管された製品については品質管理の観点より、製品が市場へ流通される前の品質チェック、つまり弊社で行う「出荷前検査」はとても重要な検査の一つなのです。
コンテックでは豊富な検査実績に基づく適切な検査環境と検査方法により、お客様のご要望にお応えいたします。 是非、お気軽にお問合せください。