計測機器の塗装キズ、そのままにしていませんか?
- 2025/03/12 更新

当社では点検・検査・校正・オーバーホールなどにより、お客様からお預かりした計測機器をリフレッシュした状態でお返しするためのお手伝いをしております。 その作業のひとつとして傷のタッチアップやリペイントを施すことがありますが、計測精度には直接影響しなくとも計測機器を運用するうえで重要な塗装の役割や、 塗装のキズを放置した際のリスクなどについてお話しいたします。
計測機器における筐体や部品の塗装の役割
計測機器における筐体や部品の塗装には、以下のような重要な役割があります。
防錆・耐久性の向上
塗装は金属部品を錆や腐食から守り、機器の耐久性を向上させます。 特に屋外設置や湿度の高い環境での計測が想定される機器では、防錆効果が重要となります。
美観性の向上
塗装により筐体や部品の外観を整え、製品の見た目を良くします。 製品によってはブランド独自のイメージカラーがあり、ユーザーの印象に働きかける役割もあります。 また、使用環境でカラーを統一する場合なども見た目や視認性に貢献します。
機能性の付加
特殊な塗装を施すことで、耐薬品性や耐熱性、防水性などの機能を追加することが可能です。 これにより、特定の用途や環境に適した性能を持たせることができます。
安全性の確保
塗料に含まれる材質や表面処理により、表面の滑り止め効果や絶縁性を付加することで、作業者の安全性を向上させることができます。
メンテナンス性の向上
塗装により表面が滑らかになり、汚れや埃が付きにくくなるため、清掃やメンテナンスが容易になります。
以上のことから、塗装は検査機器の使用環境の拡張や寿命、使い勝手に大きな影響を及ぼします。
塗装のキズをそのまま放置した場合のリスク
反対に、検査機器の筐体や部品の塗装にキズがある状態を放置すると、上記のメリットが消失することで様々なリスクが生じる可能性が高まります。 以下に考えられるリスクを挙げていきます。
腐食の進行
キズが防錆塗装層を貫通している場合、そこから水分や酸素が入り込み、錆や腐食が発生する可能性があります。 これにより部品の耐久性が大きく低下します。
機能の低下
特殊な機能(絶縁、耐薬品性など)を持つ塗装の場合、キズによりその機能が損なわれ、機器が本来の性能を発揮できなくなる可能性があります。
安全上のリスク
塗装のキズにより絶縁性が損なわれた際は、電気機器の場合は漏電や感電の危険性が増加する可能性があります。 また、鋭利なキズによる物理的な怪我の原因にもなり得ます。
さらなる損傷の誘発
一度できたキズを放置すると、その周辺の塗装が剥がれやすくなり、損傷が拡大する恐れがあります。
メンテナンスコストの増加
初期段階での修復を怠ると、後で大規模な修理や部品交換が必要になる場合があり、結果的にコストが増加します。
塗装のキズが軽微なうちに適切な補修を行うことで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。 定期的な点検とメンテナンスが重要です。 浸食や腐食は時間とともに進んでいくため大掛かりな修理や新品交換となってしまう前に、 機器の点検やオーバーホールの際にタッチアップやリペイントといった処置をお勧めいたします。 当社では既存の計測機器をポータブル化するためのオリジナル筐体の製作も請け負っており、 板金への塗装や下地処理など豊富な実績に基づく丁寧な作業でお応えいたします。 簡単な傷のタッチアップ処理においても、外観検査の実績を多数持つ当社では効率よく隅々まで塗装の状態を確認し、 それ以上の腐食や錆が進行しないように適切な処理をいたします。 塗装キズの補修も含めた点検・オーバーホールで、お使いの計測機器をリフレッシュして高い精度と品質向上を目指しませんか?
1978年の創業より電子機器、計測機器、精密機器などの校正・修理・点検・検査業務に従事してきた当社では、 長年にわたるノウハウと実績を活かした質の高い丁寧な作業によって貴社の業務をサポートいたします。 弊社(埼玉県三芳町)は埼玉を含む東京近郊からもアクセス良好で、車でのお越しや見学もOK。 無料相談・お見積りは、お電話・お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
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